社長の条件

(6)メタ組織とバリューネットワークの克服 Slideshow

残された手段は、現在のメタ組織とバリューネットワークから出てゆくことである。 別のメタ組織やバリューネットワークに参加するか、 新しいメタ組織やバリューネットワークを作るしかない。 しかし、これは冒険である。

新しいメタ組織やバリューネットワークが自分の組織を受け入れるだろうか。 また、新しく作ったメタ組織やバリューネットワークが国や社会から受け入れられるか 。これも新しい難題である。

しかし、イノベーションのためには、 古いメタ組織とバリューネットワークを 捨てなければならないことだけははっきりしている。 いきなり、新しいメタ組織やバリューネットワークに本体をうつせば、 その瞬間に組織の命脈が立たれてしまうこともありうる。 それは大変危険な賭けである。

したがって、組織のイノベーションに当たっては、 本体全部が現在のメタ組織とバリューネットワークから出てゆくのではなく、 新しい別組織を作って、出てゆくのである。

いずれにしても本体には抵抗勢力が多数を占めて、 意気揚々と組織の死を待っている。 彼らを引き連れて言っても新しい組織が新しくなるはずはない。 彼らを一人も連れてゆかない。 つまり本体は古いメタ組織とバリューネットワークの中に残して、 新しいメンバーだけの新しい組織を 新しいメタ組織とバリューネットワークの中に作り上げてゆくのである。

このようなことをする際には、 むしろ小さなベンチャー企業を買い取ってしまうという手法がとられることが多い。 ベンチャーは荒削りではあっても、 本体の組織とは異なるメタ組織やバリューネットワークに 曲りなりに属していることが多い。 新しくメタ組織やバリューネットワークを創生することに比べれば 運営がはるかに容易である。

ベンチャー企業の買収もまたトリムタブとなりうるのである。

 by 琵琶

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