残された手段は、現在のメタ組織とバリューネットワークから出てゆくことである。
別のメタ組織やバリューネットワークに参加するか、
新しいメタ組織やバリューネットワークを作るしかない。
しかし、これは冒険である。
新しいメタ組織やバリューネットワークが自分の組織を受け入れるだろうか。
また、新しく作ったメタ組織やバリューネットワークが国や社会から受け入れられるか
。これも新しい難題である。
しかし、イノベーションのためには、
古いメタ組織とバリューネットワークを
捨てなければならないことだけははっきりしている。
いきなり、新しいメタ組織やバリューネットワークに本体をうつせば、
その瞬間に組織の命脈が立たれてしまうこともありうる。
それは大変危険な賭けである。
したがって、組織のイノベーションに当たっては、
本体全部が現在のメタ組織とバリューネットワークから出てゆくのではなく、
新しい別組織を作って、出てゆくのである。
いずれにしても本体には抵抗勢力が多数を占めて、
意気揚々と組織の死を待っている。
彼らを引き連れて言っても新しい組織が新しくなるはずはない。
彼らを一人も連れてゆかない。
つまり本体は古いメタ組織とバリューネットワークの中に残して、
新しいメンバーだけの新しい組織を
新しいメタ組織とバリューネットワークの中に作り上げてゆくのである。
このようなことをする際には、
むしろ小さなベンチャー企業を買い取ってしまうという手法がとられることが多い。
ベンチャーは荒削りではあっても、
本体の組織とは異なるメタ組織やバリューネットワークに
曲りなりに属していることが多い。
新しくメタ組織やバリューネットワークを創生することに比べれば
運営がはるかに容易である。
ベンチャー企業の買収もまたトリムタブとなりうるのである。
by 琵琶
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