異文化体感ノート

サインは死ね Slideshow

 某工大に着任するに当たってウォーミングアップとして後期6か月間企業に在籍のママ電子工学実験の非常勤講師を務めました。若い学生諸君と工学基礎実験を楽しみました。そのときのできごとです。

 最近は三角関数Sine(サイン)を'死ね'と読むのがいますよ、と予防注射を受けていました。あいにく電気電子工学では、サイン、コサインがやたらと出てきます。そして、Sineを"シネ"と読んだ学生がいらっしゃいました。 例外的な事例だとは思うのですが,2度も出くわしました。中学・高校でどんな英語や数学の勉強をしてきたのでしょうか。これでも大学生でしょうかと悩みました。高額の授業料を親に払わせて見返りにどんな高等教育サービスを受取るのでしょうか。大きな?マークです。

 電気工学科では、電気回路、電子回路は必修科目です。たまたま電気回路を某大学で担当する機会がありました。 直流回路から初めて交流理論、三相交流回路と進みます。直流回路では、オームの法則、それを拡張したキルヒホッフの法則を電気回路に適用して回路計算を繰返すことになります。直流回路はいいのですが、オームの法則にしてもキルヒホッフにしても交流回路にも使えます。

 交流電気は、電圧、電流の振幅が時間軸を独立変数とする正弦波形(Sine wave)です。コサイン関数はサイン関数に対し位相が90度進んだものです。コサインも振幅はサイン波形です。位相が違うだけでコサインもサインなのです。この辺りは、交流回路でサイン、コサインを使うと計算がまぎらわしく、かつ煩わしくなります。

 そこで、交流の電圧電流及びインピーダンスを複素数ベクトルとして扱います。複素数=実部+虚部(虚数単位・実数)ですが、電気電子回路では虚数単位として'j'を使います。通常の虚数単位'i'は電気回路では電流を意味する記号として使われていますので'j'を使う訳です。交流の場合,位相Phaseの角速度(角周波数)としてギリシャ文字のωを使います。その結果、"jω"が盛んに交流回路計算に現れます。

 こんな話をしていますと、昔学部3年のとき、クラスの懇親雑誌名が「じぇいおめが(jω)」であったことを思い出しました。

 by sozee

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Comments:

2007/05/23 01:37:27 sozee
顧問とか格好をつけて、週に2、3度都心に出ています。時間は自由になりますので、いつでもどうぞ。
2007/05/23 00:42:55 allmoltbeer
sozeeさん、さっそくコメントへのコメントありがとうございます。
mixiとかでも同じですが、やっぱりコメントとかに反応があるとうれしいものですね。
感謝していただいてありがとうございます。

残念ながら、sozeeさんのブログはまだ読み進めていません。これから通勤がてらよみ
たいとおもっています。

僕が以前のコメントをしたのは、なんとなく「学校で教える人たちは企業の人とちがって
お金をもらっている立場なのにサービスが足りなくて、さらに偉そう」というイメージが
あったからです。僕も大学院まで教育組織におせわになったのできちんとやっている教える
側の人はすごく頑張っていると思っています。ただ、世間ずれした人もけっこういるのでは
と思っています。かんたんにいうと、sineをシネとよむ人にはその場でsineはsinの正式記法
だと言えば解決することなので言えばいいじゃないか、という思いです。(現場でsineをシネってよむのはないよねー、っていうネタとしては十分わかりますw)

僕としては、とにかく、お金をもらっているのは教える側なので、もらっている分は、
相手(学生)がどんなに程度がひくくても、相手にあわせてみちびくなりの工夫をして、
もらいたいな、ということです。

いろいろ生意気なことを言ってしまいました。社会人として生きているひとりの意見として
参考にしていただければと思います。




余談ですが、sozeeさんがどのようなかたか存じませんが、機会があれば一緒にお酒をのんで
お話したいとおもいます。
2007/05/16 03:19:13 sozee
 初コメントは感激ものです。恋文(古いナ)を沢山出して初めてあった
レスと同じ嬉しい気分です。多謝(Many thanks)。

 補足説明しておきたいと存じます。日常的に使用する記号(略記)は、
Sin、CosとTanです。講義の始めに、一度だけ正式記法は、Sine、
CosineとTangentであると説明します。

 この話は、教員の先輩から事前に伺っていました(予防注射)。電気
回路の講義で一度だけ「シネは本当だ」と体験しました。その後、10年
間、2度とありませんでした。
2007/05/16 01:04:59 allmoltbeer
おもしろそうなブログなので、これから読むのを楽しみにしています。
とりあえず、タイトルに興味をひかれて、この節だけ読みました。

10年前ぐらい、私が学生のころはサインは、sinと綴っていました。
sineをシネと読んだ学生はsineというつづりを見慣れていなくて
勘違い(または知らなかっただけ)なんではないでしょうか?

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