2010/03/06 18:31:00
このところ、生涯教育ということがよく叫ばれている。
団塊の世代がそろそろ退職し、ふたたび勉強するようになるかもしれない、
というかそうなってくれないと、大学は学生が少なくなって潰れてしまう。
というようなことが言われているが、まあ、ちょっと調べてみようかと思っていたところで、古本屋でこの本を見つけた。
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=1498967
講談社現代新書の中の1冊である。
著者は、2名で、いずれも放送大学教授であり、教育学とフランス文学である。
大人のための教育・学習について、確かに一通りの分析、情報の提供にはなっているのだが、
それ以上の本では残念ながらなかった。少なくとも、「学問のススメ」の題名はおこがましい。
まあ、著者の立場、教育側にいる人に、それ以上を期待するのは実際無理なのかもしれない。
これだけ成熟した社会(ちと怪しいか?)で、
未だに教育者が勉強しなさいよと大人にいうようでは情けないことだ。
こういうタイプの本は、教育者側の人間が書くより、
一般の仕事、会社員などをやりながら、延々と学習、研究をされた方が執筆する方が、
内容にはるかに「力」があるだろう。
2010/03/04 12:47:00
明日発売になる『パズル脳』という本がやってきた。
この表紙を見れば、どう考えても題名は『ブレインマン』であるべきだ。しかし、実際のタイトルは『パズル脳』という普通の名前だ。
『パズル脳』稲葉直貴著、ワークス発行、オデッセウス出版発売
2010年4月5日発行(3月5日発売)、定価680円(税込)
ISBN 978-4-87276-562-5
著者の肩書きが、東京大学ペンシルパズル同好会の特別名誉会員らしい。東京大学ペンシルパズル同好会って何者だろうと思って調べたら、
サイトがあった。
ということは、実在するのだ。
もっと怪しいのが 特別名誉会員だが、それもメンバーリストに入っていた。特別名誉会員って、何なんだろう?考えても分からないときは本人を探して聞けばよいか。
パズル懇話会の会員でもある。こっちも調べてみたら、
こんなサイトがあった。
パズル愛好家の間ではよく知られている団体だ。
英語表記がAcademy of Recreational Mathematics, Japanであり、略すとARMになってしまう。これでは、携帯電話とか組み込みシステムによく使われるARMというCPUと混乱しそうだが、そんな人は例外か。
で、この本、なぜか発売前にちゃんと私の手元にやってきた。
この本の問題を全部解けると、あなたも立派な『パズル脳』を持っていることになる、かな?
2010/03/03 11:27:00
最近、長い原稿を書くことが少なくなった。
数百ページ、つまり本1冊書くということがなくなった。
もしかして、気力の衰えか。
数ページの原稿とか、細切れの連載とか、そういう雑文中の雑文といえるようなものは
それなりに書いているのだが、やはり書き捨ての感は否めぬ。
今回は、SoftwareDesign創刊20周年記念の4月号の特別別冊付録のために書いた。
書いただけでなく、飲み会もやった。雑誌が出版される前に、2度も飲み会をやった。
なぜ2度も飲み会をやったかは、雑誌を読めば分かるであろう。
それにしても、原稿の書き方、校正の仕方がDTPの影響をもろに受けて、大幅に変わってきた。
どこの出版社もそうだが、PDFでゲラが届いて、それを見ながらの校正だ。
読むのは確かに紙の上の方がやりやすいのだが、パソコン上だと簡単にコピペとかできて、
無駄な入力ミスをかなり減らせる。便利になったものだ。
困るのは、昔と違って、やりとりがインターネット経由になり、かつDTPになったことで、
スピーディーになり過ぎたことだ。
やっと原稿を書き上げたと思ったら、すぐにゲラが送られてきて、校正を催促される。
こうして、出版することの効率化はとても進んでいるのだが、出版した本や雑誌の売れ行きは
1997年頃をピークに、着々と落ち続けている。
2010/02/24 17:41:00
昼飯のついでに立ち寄るに値する書店がある。
結構大きなチェーン店でもある。
IT関連書籍に限らないのだが、それなりに揃っているので、
新宿とかに出て探す、徘徊するなどしなくても何とかなるのであった。
先日、いつもと同じつもりで、その書店の奥の方にあるIT関連書籍コーナーへ行った。
もうこのあたりから、IT関連書籍の棚と思っているところに法律関係の書籍が並んでいる。
なぜだ。そんな大幅な配置換えがあったのだろうか。
さらに奥に進むと、奥の壁にそった棚にだけIT関連書籍が残っていた。
ということは、配置換えではなく、縮小されたのだ。
2/3位になってしまった。これで、ワンランク下になってしまった。
上の階にあった文具店はなくなってしまうし、どんどん衰退してしまう気がする。
で、本日、その筋の人から、なぜあの書店のITコーナーが縮小されたかの理由を聞いた。
担当者が変わったのであった。変わったとたんに、縮小されてしまったのだ。
新たに広がった部分に客がついてるのなら、ビジネス上好ましいことだと思うが、
そんな気配はまったくなかった。
ITとかに興味のない書店員が担当になって縮小されてしまったようだ。
こんなことでは、本が売れなくなるのは当然ではないだろうか。
2010/02/18 09:30:00
どうも、まだコンピュータというと、
超高速な立派なスーパーコンピュータ作りという考え方から抜け出せないようだ。
GPUを利用して計算量の多い計算処理をやらせるのは、
5年ほど前から知り合いのあちこちの大学の研究室でおこなわれている。
それだけでなく、囲碁プログラムもそういうマシンで動いていたりする。
要するに、普通のパソコンショップで売っているようなものを組み合わせて、
非常に高速なコンピュータを安く作ってしまうのは、かなり一般的になっている。
さて、スパコンの世界には、IEEEのゴードン・ベル賞というのがあり、
スパコン界のノーベル賞と言われている。
単に高速というだけでなく、様々な分野の賞があるようで、
昨年末に、長崎大学が受賞したのは、コストパフォーマンス部門である。
たった3800万円で、現時点での日本最高速のスパコンを作ってしまったのである。
もちろ、、ここでも使われたのは、GPUを760個並列につないだらしい。
某国は、スパコンを一旦は仕分けしたのだが、また復活して、
2010年度の予算が227億円(41億円減)が認められたようだ。
しかし、何を目指しているのかさっぱり分からぬ。
やはり、ハコモノから抜けられないのか。
世界一、あるいは世界最速レベルを目指すとあるが、
今の時代、そんなものを目指してどうするのかと思う。
同じ目指すなら、スパコン・コストパフォーマンス世界一を目指すべきだろう。
IT系技術は今後もますます必要だろうから、その分野へ国としての投資は必要だが、
スパコンのスピード競争にばかり固守するのは、時代錯誤も甚だしい。
今、はっきりいって、日本の大学はかなりボロボロである。
何とかするために、IT系技術者育成に少しでも役立つことに金を使うべきだろう。
それに比べたら、スパコンに巨額の投資をする意味は完全にゼロだろう。