「20歳男性」様
コメントをいただき、ありがとうございました。
「将来会社を起こ」すことを目指しているとのことですが、
何のために会社を興すのでしょうか。
個人の生活のためであれば、サラリーマンが一番です。
会社の経営は甘くはありません。
財産を失い、家族を失った「元起業家」のほうが、
現職の会社経営者よりもはるかにたくさんいるという現実を見つめてください。
会社経営は厳しくて辛くて、自己犠牲が激しくて、
社会貢献の喜び以外の報酬は少ないのです。
社会的な事業を起こすことによって社会に貢献したいのであれば、
同じ志の会社を探すことが先決です。
どうしても同じ志の会社が見つからないのであれば、
社会貢献の志を高らかに宣言して、同志を募って会社を始めるべきでしょう。
とすれば、君が、人から
「裏切らない、一人占めにしない、確かに社会に貢献する」
という信頼を集めていない限り誰もついてこないでしょう。
- 私利私欲で会社を作ってはいけないのか。
法律はこれを許しています。
しかし、社会に貢献しない企業を社会が支援してくれる保証はありません。
社会の支持がなければ、企業の存続は困難です。
良くても無視されることによって、やがて葬り去られます。
- 人望なくして会社を作ってはいけないのか。
作ることは出来ますが、同志の結集、お客様や仕入先の確保が出来なければ、
経営は出来ません。たちまち、倒産してしまうでしょう。
さて、その「人望」はどこから来るのでしょうか。
- 先見性
予見したことが誰よりもよく的中し、
周囲の人々に利益をもたらしたり、
災いをよく回避しえたというこれまでの実績がある、
ということとほとんど同義です。
実績が積み上げられていない限り、口先男として、軽んじられてしまいます。
- 自己犠牲
仲間のためには身を捨てて、がんばる気力と体力です。
犠牲は率先して引き受け、得られた成果は皆と平等に分ける心意気です。
自分が犠牲を払ったのだから自分が成果をたくさん取るという考えは、「
人望」とは無縁です。
「勝手にしたら」といわれるだけです。
「自分の出すものは人よりも多く、得るものは皆と同じに」
が人の支持を獲得する大原則です。
逆=「人と同じだけ出して、得るものは皆よりも多く」は仲間はずれになりますね。
先見性、個人的技能、自己犠牲、、、を身に着けるのはどうすべきでしょうか。
- 個人的技能は、努力しだいで身に着けることが可能でしょう。
これからの自己研鑽次第です。
- 自己犠牲の能力は、考え方の問題ですから、
イヤならば、社長に向いていませんので、あきらめてください。
- 先見性は、努力も必要ですが、もって生まれたものが左右します。
自分に先見性が備わっているならば、ますます磨きをかけることをお勧めしますが、
他人に比べて抜きんでたものがないならば、社長には向きませんね。
さて、冷たいことを申しましたが、
君の場合は、まずは人になれて、交流を盛んにして、
辛いことも悔しいこともたくさん体験することが何よりもたいせつでしょう。
人の心の美しい部分も、
どろどろとした悪しき部分も即座に見抜けるようにならなければなりません。
体当たりで友達と付き合うことが出来るようになることが一番大切です。
これからの人生で、どんな職業と家庭を選ぶにしても、
人とがっちり組んでゆく経験と自信を身に着けてください。
クラブ活動やボランティア活動には積極的に参加していますか。
明るい職場のアルバイトなども社交性を鍛えてくれます。
一歩前へ、今よりは少しばかり前向きにと、日々努力してみてください。
やってみれば、未来が見えてきます。
社長になるかならないかは、人の一生にとってそれほどの大事ではありません。
仕事で仲間に信頼されて、
よい家庭にも恵まれることが幸せの大きな条件だと思います。
参考になりましたら幸いです。