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(4)組織の上に立つ組織、組織を取り巻く組織

組織は、単独で存在することはありえない。 構成メンバーが異なる同格の類似組織も周囲にはたくさんあるが、同格でない組織も存在する。


・構成メンバーが異なる同格の類似組織

たとえば、わが家族以外の家族が多数ある。 近くに住む家族も、地球の裏側に暮らす家族もある。 たとえばテニスサークルといえば、日本だけでも数万あるだろう。 これらは、日常的に接している場合もあるし、 構成メンバーが互いに一度も接することなく生涯を終えるケースもある。


・メタ組織(上部団体、行政組織、国家など)

たとえば、家族は、市区町村などの行政組織の中に位置づけられている。 行政組織は国家に統合されている。 企業は、業界団体などの上部団体があり、上部団体は国家に指導されている。 サッカー同好会は、市連、県連、全国協議会がある。 これらは、基礎となる同格の類似組織 (家族たち、同一業種の企業たち、サッカー同好会たち、など) を最下層に持って上部でまとめている組織である。 上部に形成される組織を「メタ組織」という。

現代においては、おおむね国民国家がメタ組織の最上位に位置しているが、 一部はこれをはみ出して国境を越えたメタ組織 (ピースネット、国際オリンピック協会、国際サッカー連盟、国連、、、)もある。 国境を越えたメタ組織は、国際情報化社会を迎えて力を増し、数も増している。 いずれは国家を超える存在になる可能性もないとはいえないが、 今のところ、国民国家に対して補助的な役割にとどまっている。

組織は、メタ組織に貢献して、存在を保証される。 メタ組織に貢献しなかったり、メタ組織の利益に反する組織は、 すぐに警察に踏み込まれたりはしないかも知れないが、 少なくとも保護されない。 保護されない組織は、競争に敗れてやがて消滅する。

メタ組織に貢献しなかったり、メタ組織の利益に反する組織は、 犯罪的な組織ばかりではない。 メタ組織が談合なので汚れているときに、これから脱却を図ろうとする場合も、 メタ組織はその組織の保護をやめたり、激しく攻撃を仕掛けたりもする。 メタ組織はその固有の利益を防衛しようと激しく活動するのである。


ある組織が、今イノベーションを決意し、 自分の組織を変革し、新しいサービスを提供し始めても、 これまでのバリューネットワークには合致しない場合は、 受け入れられずにビジネスが成立しない。

たとえばある企業が24時間無充電で稼動する軽い 布形のパソコン向けバッテリを開発し安価に売り出したとしよう。 これは従来型のバッテリに比べてコストパフォーマンスがはるかに勝っており、 消費者からは受け入れられそうであるが、 バッテリといえば従来は箱型で、これを収めるパソコン筐体と配線しか存在していない。 布形のバッテリを買うアセンブリ(組み立て)企業はないのである。 新製品を出した企業は、 バリューネットワークの中に存在できる位置を失って、消滅してしまう。

組織の中の個人が組織に害を与えたり、 組織に貢献できなければ、 その個人は当該の組織から出てゆかなければならないように、 メタ組織やバリューネットワークの中の組織もその組織が属している メタ組織やバリューネットワークに貢献できなくなったり、 害をおよぼすようになったら、 その組織は当該のメタ組織やバリューネットワークから出てゆかなければならない。 どのメタ組織にも属さず、どのバリューネットワークにも属さない組織は、 安全を保証されないので、競争に敗れてやがて消滅する。


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