社長の条件 > (6)組織を活かす力、改革する力 > 13.生きた組織 > 「戦略的情報組織論」という講義


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「戦略的情報組織論」という講義 応援する 

ある大学で、「戦略的情報組織論」という講義をした。 http://www.sciencehouse.jp/etc/20050423strategy_info.pdf

学生たちの反響は激しく、かつ面白かった。

講義では、一般的な組織の成り立ち、存立の条件、イノベーションの条件などを述べた。 心理学や哲学の有効性と限界も述べた。

学生たちとのやり取りのすべてを紹介することは出来ないが、 ブログでの今日の面白いやり取りを一つだけ紹介したい。 http://clubchess.at.webry.info/200507/article_2.html

この学生は、将来企業経営者になることを目指している。 したがって、私の組織論も企業組織論として受け止めた。 つまりは、ここを理解できるかどうかが、社長の条件の一つだと思ったようだ。 私も、そのつもりで、回答を書いてみた。


>最後に「正直なロバは疲弊する。」。自分も少しずるがしこく生きてみようと
>思いました。

ハハハ、でもね、不正直なブタは、ロバが死んでしまったあと後悔します。 もう遅いけれど、、、。 ブタは餓えて死にます。 正直なロバが疲弊しないように、不正直なブタも働かせるか、 さっさと不正直なブタをやめさせなければなりません。 場合によっては、別の組織を作って、不正直なブタのいない組織にします。

不正直なブタが過半数いると組織は壊滅し、 正直なロバが過半数いると不正直なブタを駆逐できます。 私がひそかに簡単なモデルを作ってシミュレーション計算をしてみたところ、 そのような結果になりました(未発表)。

正直なロバの比率を観察して、賢く組織運営することが肝心ですね。 不正直なブタが少数派ならば、徹底的に責めて、やめさせるか心入れ替えさせます。 不正直なブタが多数派ならば、無関係な別の組織を作って、正直なロバだけを集めます。 不正直なブタ集団が、正直者のロバ集団に悪い影響を与えないように、 両者はしっかりと遠くに分離します。

ここの勘所が「トリムタブ」の考え方です。


ところで、せっかく正直者のロバ集団を作ってもほうっておけば、 2割の働き手と6割のぶら下がり屋と残り2割の妨害者に分離してゆきます。 これを無作為の腐敗誘導と言います。

不正直なブタが生じる前に、構成員が他の組織との競争に直接触れたり、 世論や国際情勢にさらされるようにして、 組織内には常に新鮮な風をいれるようにして腐敗を防ぎます。

風を入れる行動は全員学習という行為によってのみ成功します。 風は組織内に平等に行き渡るようにします。 不正直なブタになってしまってからはなかなか人は更正しません。

分離したり、全員学習したり、あの手この手をたくさん知っていて、 自在に使いこなさないと、立派な社長にはなれません。

君は、またまだ前途がありますから、しっかり見たり聞いたり、 勉強したり観察したりして、社長の条件を身に着けてください。

ちなみに、ずうっと私は疲弊する正直者のロバでした。それが少し自慢です。


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