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1-2.組織の破綻と問題意識

問題は分かっているはずだ。だが、行政組織は自己変革に失敗し、企業は倒産する。

秀吉の武将群がなぜ自己破滅的「朝鮮出兵」に至ったか。--予定される領地分配を 前提条件に常に現状の財力を超える兵力を抱える組織戦略が、 秀吉の全国統一によって意味を 失った。 しかし、武将間の力学バランスを維持するためには、 過剰な兵士を減らすことが出来なかったのである。

部分の合理性は全体の合理性を裏切っていたのである。 部分の最適化が全体の最適化に通ずる(見えざる神の手の仕業がある) という近代社会と経済の楽観論は、しばじば裏切られるのである。

国鉄は、国家権力による解体にいたるまで、 なぜ改革が出来なかったのか。--改革は当事者の痛みを不可欠としていた。 当事者の快適は、国民の不快だった。 部分の最適化が全体の最適化に通ずる(見えざる神の手の仕業がある) という近代社会と経済の楽観論は、しばじば裏切られるのである。


イノベーションに成功する企業と失敗する企業があるのはなぜか。--企業内各部門間の 利害が必ずしも一致しないこと、部分の最適化が全体の最適化に通ずる (見えざる神の手の仕業がある)という 近代社会と経済の楽観論が裏切られている現実がある。

学習伝播が、部門間の壁や派閥の壁、馬鹿の壁に阻まれて、 限りなく阻害されて、イノベーション速度が 環境の変化に間に合わなくなって経営の失敗、ひいては破綻にいたるのである。

道路公団や社会保険庁はなぜ自己改革が出来ないのか。--改革は 当事者の痛みを不可欠としている。 国民の不快は、当事者の快適である。 部分の最適化が全体の最適化に反しているのである。


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