ことばの乱れその2 応援する  街を歩いていました。床屋さんらしい。こんな営業時間の表示がありました。小さな小さなことです。これで、誰か困るでしょうか。誰も困りません。しかし、これは正しい表現でしょうか。
午前9時を表わしている"am9:00"は、"9:00 am"が正しいと学校で習いました。日本語なら日本語、英語なら英語で正確な表現を使うべきだと云うのは一つの考え方だと思います。
それとも神聖な牛を食しない国の料理をビーフカレーとして普及し、あんパンなどユニークなお菓子を作り出すわが国ですから、"am9:00"など細部にこだわらず午前(am)9時(9:00)とするのが、日本の美点でしょうか。
そんな次第なら、英語の語順も気にせず。私はランチをもう食べました、というのは"I lunch already ate."とすればどうでしょうか。
最近高年者と若者との間で会話の成立たないことが多くなって来たように思われます。ことばの乱れというよりもことばのウラを読み取れない現象かもしれません。日本の伝統は「以心伝心」「云わぬが花」などことばをつつしむことにあります。相手を思いやる気持ちが大切でした。しかし、次第に日本文化が失われ、アメリカナイズされて、今はなんでも口に出して云わなければ話しが通じなくなってきているようです。社会訓練の場が少なくなり、口下手やおしゃべりのできない人には、住みにくい世の中になっていると云えそうです。
人の性格は簡単には変わらないものだと心得て、つきあう人を選ぶのが一番大切なのかもしれません。人間関係で悩んでいる人が多いのか、コンビニで売っていました。
川北義則「人間関係のしきたり」PHP新書484('07/10月)
政権交代がようやく成立し、新しく150名余の国会議員新人が誕生しました。そして新政権に新しい大臣、若い大臣が多数任命されました。抱負を述べる信任挨拶の中で気になるのは「きちんと」実施するなどということばです。政策等政治には漢字の固いことばが多用されますが、あいまいさ無しに正確に実施するのは言わずもがなの当然のことです。「きちんと」と云うことば使いには小学生のような幼さを感じます。それも繰返し使われると、ワンパターンで工夫が足りないと思うのはおかしいでしょうか。予稿を作成し、読み上げたなら使われないはずです。発言が軽いと、政策の内容まで十分検討されたものであるかどうか心配になったりします。ことば使いは大切にしたいものです。
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